(仮訳)新規日和見感染菌、Fusarium temperatumによる角膜炎
Al-Hatmi, AMS. et al., 2014. Keratitis by Fusarium temperatum, a novel opportunist. BMC Infectious Diseases. … Available at: http://www.biomedcentral.com/1471-2334/14/588/ [Accessed May 5, 2015].
【R3-01797】2015/05/05投稿

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3行まとめ

トウモロコシの病原菌として近年新種記載されたFusarium temperatumが、ヒトに日和見感染を引き起こした症例を初めて報告した。
本症例はトウモロコシにより眼に傷を負った農夫が角膜炎を発症したものであり、当初細菌感染が疑われたが、ナタマイシンおよびイトラコナゾール点眼により著明な改善を得た。
分子系統解析では本種の臨床分離株はF. fujikuroi種複合体に含まれ、抗真菌薬感受性試験ではミカファンギンなど3剤でMICが低値であった。

(その他掲載種)

Fusarium temperatum J. Scauflaire & F. Munaut
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fusarium subglutinans
トウモロコシを宿主とする
宿主に対して病原性を有する
ヒトに日和見感染症を起こすことが報告されている
EF1-α+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
EF1-α+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium oxysporum
形態的に類似している(本例で誤同定された)
EF1-α+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される